Jackieの独り言

全国で推薦入試の廃止が進んできているようです。

兵庫県はまだ続いていますが、早晩同様になることでしょう。
推薦を得るにはテクニックがあって、提出、発表等、先生の
気に入るようにすることを子どもたちは知っています。
提出のワークなどは答えをまる写しにして、全て丸をつける。
発表はわかっていなくても大きな声でアピールする。
先生の学習意欲を確認するという本来の意図を上手に
利用して要領だけが先行して行っていたように思えます。

ワークに関しては私どもでは以前から注意をしてきました。
そうすると子どもたちから非難を浴びるのです。
まる写しにしないと点数が悪くなる、と。
過去に２つの好対照な生徒がいました。

・まじめで優秀、品行方正、テストでは常に２０番以内。
理科、数学ではひとけた。ただ、おとなしいので、発表は
していても先生にあまりアピールできていない。

・アルファベットもままならない程度の学力。しかしきちんと
リサーチしてあるのでワーク、発表等は完ぺき。再三の
指導にも関わらず、まる写しはやめなかった。むしろ、
その指導が邪魔になると辞めていった。

上記の二人、通知表はともに４でした。学年は５年ずれて
いますが、その理不尽さは今でもぬぐえません。
確かに通知表は点数ではなく、本人のやる気を評価する
物ですが、これではやる気が起きているのか怪しいものです。

高校に入ってから中退が多いのも内心と実力との差が大きい
生徒です。学校の勉強についていけないのです。

特色のある国際科などは全て推薦で決まりますが、合格した
生徒たちが、なぜあの子が…と自分たちでいぶかしんでいることも
あります。

１５歳のまだ精神的に成熟しきっていない成長途上の子どもにとって
とっても大きな意味合いのある高校入試。
その重い試練の場はあくまでも平等であるべきだと思います。