2013年01月18日

体罰問題

大阪の市立高校で大変痛ましい事件が起こりました。
部活の顧問による体罰を苦にしたキャプテンが自らの命を絶ってしまった。。。

基本的に私は体罰は反対です。
でも、真剣に指導している時に、思わず手が出てしまった。。。ということはありうることかもしれません。

体罰を受けた子どもは、痛いし、情けないし、それが人前であれば恥ずかしいし。。。口惜しいし。。。
いろんな感情を持つと思います。
でも、もしそれが指導だと言うのであれば、そこに信頼関係があるのであれば、それらの感情を持って尚、彼らは納得すると思います。
命を絶ってしまうほどの苦痛があったということは、そこには信頼関係はなかったのでしょう。
これはいきすぎた指導の常軌を逸した体罰というのではなく、ただの暴行だと思います。

対子どもの閉鎖された空間ではおいおい、指導者は我こそが一番偉いのだと、全てのことは我が意のもととの錯覚に陥りがちです。例え小さな子ども相手でも、常に学ぶことはあるのですが、そこを忘れてしまいがちです。
子どもとかかわる以上、常に我が身を振り返るそういう姿勢も必要なのでは?
真剣に指導するからこそ、自分もそこから進歩しつづけなくては!



そして、この事件に関しての対処もまた私は納得できません。

全部活動の禁止。
そうすることのメリットがわからないのです。
部活動を禁止することがただ臭いものにふたをして、反省しているというポーズを取ってるだけの様に感じられます。
たくさんの反省すべき点がその現場の大人たちにはあると思いますが、部活動を禁止することで問題がすりかえられてしまうのではないでしょうか?

大阪市長がこの学校の体育科の入試の取りやめを指示しているとの報道がありました。
彼の主張している根深い問題はわかります。そのためにかなり踏み込んだ改革が必要なのもわかります。
でも、問題があるから入試を取り止めにすると、そこを目指して今まで努力してきた子ども達はどうなるのでしょう?
自分の能力が足りないからそこに進学できないのではなく、暴行問題を犯した指導者、それを止められなかった周りの大人たちのために3年間の努力がきえてしまうのです。
そんなに簡単に大切なことを決定すべきではないと思います。

同じことが起こらないために、厳しく監視し、指導して行く責任は教育委員会にはあると思います。
それはそれで、子ども達にこれ以上の動揺を与えないようにしてもらいたいと思います。  

Posted by Jackie  at 14:46Comments(5)